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「「ぶほぉっ!」」 永倉と原田はそ

「「ぶほぉっ!」」 永倉と原田はそれを見て吹き出す。 「…………」 「やっべ!超似てるって!すげぇ!この目!」 「眉間の皺も似てるぜ!」 「「あとこの角!!」」 原田と永倉は言葉が被り、顔を見合わせる。 「「「あはははははは!」」」 三人は腹を抱えて笑い出した。 土方は顔を伏せ、プルプルと肩を震わせている。 「お前ら…………!」 カッと顔を上げた土方の顔は、正に藤堂が書いた目がつり上がり、口からは牙が出、眉間に皺が寄り、頭から角が生えた似顔絵その物だった。 まずい………。 三人の顔からは笑顔が消え、真っ青になる。 ついつい……やりすぎた………。 三人同じことを思う。今なら頑張れば以心伝心出来そうだ。 ジリジリと三人は後退る。 「おー―…まー―…えー―…らぁー――……!」 「いや…あの…」 「「「ごめんなさー――――――い!」」」 そう言うと風のようにその場を去って行った。 だがここで逃がす土方ではない。土方も後を追う。 「まてぇぇぇぇい!」 バタバタバタバタ! 「ぎゃっ!きたっ!」 「く…!」 「どけどけぇ!」 屯所の中では土方vs藤堂、永倉、原田の壮絶な戦いが幕を開けた。 廊下の隊士は道を空け、ぞろぞろと見物人が集まる。 流石新撰組。賭け事まで始まった。 「ぅわぁぁぁあ!」 「やべぇ!」 「お?何か前に…」 永倉が目を凝らす。 【生髮】維新烏絲素有無效?成分、副作用一覽! 「一!?」 「ヤバい!一が!止まれねぇ!」 前にはちょうど道を歩く斉藤がいた。 「左ノ!担げぇ!」 「おう!」 斉藤も遠くから来る原田達に気づいたようで目を見開き固まっている。 ガシッ 「一!すまねえ!」 「なっ!」 現在廊下には、原田、原田の上に斉藤、原田の両脇に永倉、藤堂、数メートル後ろには土方という感じになっている。 「お!歳は昔から韋駄天走りと言われるほど足が早いんだよ」 「局長!」 近藤も仕事を終わらせたようで見学に来ている。 「聞いたか!俺は土方さんに賭ける!」 「俺は絶対原田隊長達だ!」 かなり盛り上がって来た。 「まぁてぇぇぇ!今日という今日は許さん!」 それでも尚、土方は鬼のような形相で迫ってくる。 「左ノ…これはいったい…」 原田の上の斉藤は困惑気味だ。 「ほら!」 藤堂が先程の似顔絵を斉藤に渡す。 「ぶっ…!」 斉藤は吹き出して肩を震わしている。 「これは…副長?」 「あぁ!似てるだろ!」 「「ただいまー――!」」 「総司!美海!」 甘味処から帰ってきた沖田と美海の横を風のように通り過ぎていく。 「総司ー――!美海ー――!足止めしといてくれ!」 「?…なんですか?」 「土方さんを止めてくれぇ!」 ピクッ 土方という言葉に二人は一瞬反応する。 「沖田さん」 沖田と美海は頷き合っている。 シュッ 沖田は自分の髪を縛っていた紐を外すと刀を抜いた。「総司……?え…?総司?何してんだぁぁあ!?」 土方はスピードを落とせずそのまま突っ走って来る。 目の前では刀を構えたままの沖田が立っていた。 「えい!」 ビュン! 「ぇええええ!?そんな使い方!?」 沖田は土方に向かいダーツのように刀を投げた。 土方はしゃがみ、それをかわす。 グサッ 「っぶねぇ…」 土方は後ろを振り返り冷や汗をかく。 沖田の愛刀、菊一文字は柱に突き刺さっている。 「美海さん!」 「はい!」 沖田は美海の方に自分の髪を縛っていた紐の片方を投げる。ゴムではないため中々長い。

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