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を向けていた。

を向けていた。

 

 そのとき、右肩に掌をおかれた。

 

 はっとしてそちらをみると、https://blog.naver.com/nav3656/223242925484 https://freelance1.hatenablog.com/entry/2023/10/22/005816?_gl=1*1j6v9hz*_gcl_au*NDk5MTMyMTEwLjE2OTI0NTg3NDE.  https://ameblo.jp/freelance12/entry-12825471481.html  伊庭の掌がそこにある。

 かれは懐に入るギリの位置に立ち、おれをじっとみつめている。

 

 おそらくかれは、おれがついさきほどまでを送っていた人物を確認したようだ。

 

 それから、悟ったらしい。

 

 ソッコーでがかわった。

 

「え、なに、兼定?どこにいくの?」

 

 俊春の脚許でお座りしている相棒がすっくと立ちあがった。それから、だれも立っていないところへととことことあるきはじめた。

 

 それに気がついた田村が、慌てて追いかけてゆく。

 

 相棒、グッジョブ。

 

 いずれわかるだろうけど、いまはまだかれにしらせたくはない。田村がしれば、おのずと市村もしることになる。

 

 市村は、もう間もなく副長から「兼定」を、って相棒ではなく刀の方だが、兎に角副長から「兼定」やカッコつけしいの洋装姿の写真を託され、蝦夷から逃れて日野へと向かうことになる。

 

 しれば、俊冬のことが大好きなかれである。ぜったいに蝦夷から逃れはしないだろう。

 

 もちろん、副長が死ぬということをしったとしても同様である。

 

 もっとも、副長が死ぬかもってことについては、市村が蝦夷から逃げずに残るかもしれない。その推測は、あくまでも推測の域をでないのだが。

 

 兎に角、相棒が田村をひきつけてくれた。

 

「うわー!兼定、それって気持ちいいの?」

 

 相棒に「いいね」をつけてから、しばらくみまもってみた。すると、相棒はしなやかな体をスリスリしはじめたではないか。

 

 ちょっ……

 

 犬が地面や人、物などに体をこすりつけてスリスリするアレ、である。

 

 あれは、犬が自分の好きなにおいを自分にこすりつけて愉しんだり、自分以外のにおいをつけて自分のにおいを隠しているらしい。

 

 が、いまはそれにあてはまらない。

 

 ってか砂に?砂にスリスリって、わざとか?おれにたいする嫌がらせってやつなのか?

 

 マジで勘弁してもらいたい。

の眉間に皺をよせ、相棒のスリスリをみている。

 

「まさか、たまが歳さんの身代わりに?」

 

 体毛に細かい砂が入り込んでしまったとしよう。そうなったら、一度や二度洗ったりブラッシングするくらいで落とせるだろうか。いや、ぜったいにムリーである。

 

 だが、いまはそんな問題などささいなことである。

 

 伊庭のささやきに、意識を大問題のほうへともどした。

 

「いや。それ以前に、やはり歳さんも死ぬんだね」

 

 伊庭は、さりげなくを副長に向けた。

 

 島田も蟻通も俊春もおれも、その伊庭のだれに尋ねたでもない問いに、反応を示さなかった。

 

 いや、いまのは問いではなく確認である。

 

 そして、その伊庭の確認は、おれたちの沈黙でもって肯定することになったであろう。

 

 伊庭は一つため息をついた。同時に、両肩をすくめる。

 

 かれの一つ一つのさりげない動作って、なんて絵になるんだろう。

 

「ほら、やっぱり受けだ」

「シャラップ、ぽち」

 

 またしてもおれを受けにしたがる俊春に、だまるようやさしく注意した。

 

「勇さんが亡くなって、歳さんはずいぶんと気落ちしているし、かわってしまった」

 

 伊庭のその一言に、『ああ、やはりそうなのか』と納得してしまった。

 

 副長のことをよくしる永倉や原田や斎藤らも感じていることだし、よくしらない松本などもそう感じていた。

 

 伊庭は、副長とは永倉らよりもながい付き合いである。

 

 その伊庭がそう感じているのだ。

 

 まず間違いない。

 

「歳さんがにいるのも、矜持とか意地とかではない気がする」

 

 伊庭は、をおれに、それから俊春に向けた。

 

 なにゆえ?なにゆえおれとを合わせたままにしてくれぬのか?

 

 俊春にも向ける?俊春をみる?

 

 いや。おれよ、ちょっとまて。

 

 伊庭のなど、いまはどうでもいいではないか? 「つまり、副長がにいるのは、いえ、にやってきたのは、死ぬためだということですか?」

 

 平静を装い、伊庭にストレートを豪速球で投げつけた。

 

 すると、かれはソッコーで無言のままうなずいた。

 

「やはり、みなさんもそう思っているのですね」

 

 それから、かれは島田と蟻通にもを向けた。

 

「永倉先生と原田先生と斎藤先生も……。それから、松本先生もおっしゃっていました」

「新八さんや左之さんやさんも?法眼まで……

「副長がなにゆえ死にたがっているのか……。おれには理解できません」

 

 思わず、熱くなりすぎてしまった。

 

 声のトーンがおおきくなったのでは、とヒヤッとしつつ試合場をはさんで向こうにいる、副長たちに

 俊春もかっこかわいいをはしらせてみた。しかし、向こうは向こうで話に夢中のようだ。

 

 

「歳さんのなかでは、勇さんをで逃げましたよね。史実では、沖田先生もともに江戸に逃げるはずだったのです。江戸で松本先生の知人のところで療養し、近藤局長が斬首された翌月に、近藤局長の死をしらないまま労咳で死ぬところでした。実際は、沖田先生は藤堂先生や山崎先生とともに丹波にうつり、そこで元気にされています。沖田先生が元気な姿は、たまが丹波にいって確かめています。もっともそ

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