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もしかしたら、この島崎、すなわち近藤との

もしかしたら、この島崎、すなわち近藤との出会いが既に土方の新撰組としての運命の始まりだったのかもしれない。 それから土方は薬屋を行商しながら修行を積み、こっそりと島崎の道場、『試衛館』を見に行った。 土方は悔しながらも島崎の強さに惚れ込んでいた。 この前は島崎達が修行で丸太を振っていたため、自分も影で同じことをした。 なんでも地道な修行が大切らしい。https://carinacyril786.e-monsite.com/blog/--16.html https://share.evernote.com/note/ce26e952-6fad-7077-75a5-b09245224b54 https://blog.udn.com/29339bfd/181353487   島崎も沢山汗を流していた。 だからあんなに筋肉質なのか。土方も納得だ。 ある日、土方がこっそりと見に来ていることに島崎は気付いた。 「歳さん!久しぶりだな!」 ちっ…気付かれたか。 土方はばつが悪そうな顔をする。 「あぁ」 土方は素っ気なく返す。だが島崎にはそんなのお構い無しだ。 「どうだ!一汗かいて行かないか!」 ニカッと笑った顔は相変わらず憎めない。 「いや、行商があるから遠慮する」 土方はそう言うとさっと立ち上がった。 「そうか」 島崎はかなり残念そうな顔をする。 「また来いよな!」 そう言って稽古に戻った。 俺なんかほっときゃいいのに。お人好しだ。 土方はやはり何処と無く島崎が嫌いだ。 道場主でもあり、家柄もまぁまぁ良い。自分に持っていないものがありすぎる。 だが数日後。 土方はしばらく試衛館には顔を出していなかった。 「おい。お前か。日野のバラガキってのは」 土方は数人の男に囲まれていた。 ここら一帯は柄の悪そうな男しかいない。 誰に恨みを買ったんだ? 心当たりがありすぎてそんなものわからない。 つくづく良く喧嘩を売られるやつだ。 「日野のバラガキ?知らないなぁ」 土方は惚ける。 「ふざけんな」 木刀や角材などを持った男達がジリジリと歩み寄る。 土方は腰に手をやる。幸運なことに、今日も腰には木刀をぶら下げていた。それを抜き取る。 ギイィィン! カンカンッ! 沢山の太刀音が響く。 ジャリッ 「ぐぁっ!卑怯だぞ!」 「そんな大人何人もで掛かってくるお前らに言われたくないね」 土方は足下の砂を使って目潰ししたり、今までに修行を積んだ沢山の流派の技を使って縦横無尽に戦った。時には金蹴りを。 土方のモットーは「目潰し、金蹴りがないのは喧嘩じゃねぇ」だ。 だが、相手も多く、大人だ。土方自身ももうボロ雑巾のようになっていた。 流石に一人でやるには少し多いな。 もうフラフラだ。 だがそんな土方に喧嘩の神が微笑んだ。救世主を連れてきたのだ。 「おい!何してんだよ!」 「だ!てめぇ!」 土方は驚いた顔をする。 「余所見するな!歳さんの後ろは任せてくれ!」 助太刀に来たのは島崎だった。いつもと違い、ニコニコした様子はない。 「ちっ…頼む……」 こんなところでは意地を張っている暇はない。土方は島崎の言葉に従う。 「お前ら恥ずかしくないのか!こんな大人が寄って集って!」 島崎はなんだかキレてる様子だ。 それには男達は答えず、また再び斬りかかってくる。 土方は後ろを任せられるため少しは負担が減ったようだ。 ギンギンと太刀音が響いた。 「はぁ…はぁ…」 ボロッ 気付けば立っているのは土方と島崎だけだった。ただ、二人はボロボロだ。 「歳さん…。なんでこうなったんだ?」 「知らねぇよ」 しばらくの沈黙が訪れる。 シン… さっきまでの騒ぎが嘘のようだ。 空にバサバサと鳥が飛んでいる。 今度は土方が口を開いた。 「なんで助けに来たんだ。俺なんかほっときゃこんなことにならなかったろ」

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